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美容部員とは、化粧品・コスメのカウンセリング販売を中心とした美容サービスを行う仕事です。メーカーや勤務先によって「ビューティアドバイザー」「ビューティカウンセラー」「美容スタッフ」など様々な呼ばれ方をしています。
百貨店や化粧品専門店、ドラッグストアなど店頭で美容部員がお客様にメイクアップやスキンケアを施すことを「タッチアップ」と言い、実際に商品を使用しながら、お客様にアドバイスをしたり商品の使い方や魅力を伝えていきます。接客が中心の仕事ですが、清掃や品出し、テスターのメンテナンス、売上げ・在庫管理、POPやDMなど販促ツール作成、レジなど店舗によって様々な業務があります。
販売する商品の正しい使い方、メイクアップの技術、スキンケアの知識など、自身のきれいにも役立つ知識が身につきます。また、化粧品以外にもサプリメントを扱うメーカーでは栄養学など専門的な知識を学ぶこともあります。
お客様と直接コミュニケーションをとる美容部員は、ブランドやショップの「顔」となる存在です。そのため、各社共に教育には力をいれており、メイクアップテクニックや肌の知識だけでなく、ブランドイメージにあわせた言葉使い・マナーなども学んでいきます。大手の化粧品メーカーなどでは入社後に数日~数週間にわたるトレーニングを実施する場合が多く、集中的に学んでから配属になるスタイルが主流です。逆に実践を重視して、OJT(on-the-Job Training)をメインに先輩の指導を受けながら学んでいくメーカーもあります。
美容部員になるためには一般的に資格は不要です。化粧品メーカーの多くが研修制度をしっかりと整えているため、未経験であっても比較的チャレンジしやすい業界といえるでしょう。美容専門学校を卒業している場合は、歓迎・優遇される傾向にあります。店長候補の採用や、新店舗、新ブランドの採用では基盤づくりのために経験者採用を行う場合もあるので、応募資格欄を良く読んで自分のレベルに合った求人かどうかは必ずチェックするよう心がけましょう。
美容部員向けの資格としては、一般社団法人 日本コスメティック協会の「化粧品検定」や、一般社団法人 JMA主催の「メイクアップアドバイザー資格認証制度」などがありますが、就職先のメーカーやブランドによって理論や手法は様々であるため、資格がないからといって就職が不利になることはありません。その他、メイクアップブランドであれば「カラーコーディネーター検定」、オーガニックコスメブランドなどでは 「アロマテラピー検定」、健康食品も扱うブランドでは「管理栄養士・栄養士免許」などが、仕事に活かしやすい資格として挙げられます。
ひとくちに美容部員の求人といっても、メーカーの直雇用だけに限らず、大手百貨店、化粧品専門店、ドラッグストアでも自社の美容部員募集を行っています。また、決まった店舗に配属されるのではなく、複数のバラエティショップを巡回したり、日によって異なる店舗に入店するスタイルの求人もあります。
美容部員の求人は契約社員採用が主流となっていましたが、最近では正社員採用や一定期間の勤務後に正社員登用を行う企業も増えてきています。繁忙期やお客様の多い夕方・土日のみの勤務などでアルバイト・パートを募集するケースもあります。募集のタイミングは定期採用から、欠員が出たときだけの不定期採用まで企業によって様々。希望のブランドに就職するなら、こまめに求人情報をチェックするといいでしょう。