2024.04.03

美容師の離職率は高い?おすすめの転職先についても解説!

全国の理美容師は20万人以上と言われている人気の職業ですが、さまざまな理由から早期に辞めてしまう人も多く、残念ながら離職率は高い仕事と言えます。
せっかく転職をするのであれば、資格を活かして自分に合った職種選びをしたいですよね。

今回は、美容師の離職率が高い理由、資格や知識を活かせるおすすめの転職先、年収アップのポイントなどを解説します!

目次~この記事でわかること~

■美容師の離職率は他の仕事より高い?
■美容師の離職率が高い理由
■美容師免許&経験を活かせる!おススメの転職先3選
■年収アップのコツ
■まとめ

美容師の離職率は他の仕事より高い?

3年以内の離職率は50%以上

厚生労働省の2023年度調査によると、理美容師の3年以内の離職率は56%。
ちなみに10年経つと90%以上になるというデータも…!
全職種での3年以内の離職率は30%程度と言われているので、美容師の離職率はかなり高いと言えます。
何が美容師の離職率をそこまで引き上げているのでしょうか。

美容師の離職率が高い理由

①勤務時間が長い
美容師は10~12時間働くこともある職業です。
特に入社3年以内は一人前のスタイリストになる前の修行期間でアシスタントとして勤務することも多いため、
お店の営業時間外に技術の練習をしたり、勉強会に参加したりすることで拘束時間が長くなるようです。
こういった理由からプライベートの時間を確保することが難しく、退職を決意する理由の一つになっています。

②給与面での不満
美容師は拘束時間が長い一方、営業時間外の練習や勉強会は任意参加とされており、残業時間にはカウントされないというサロンも多いようです。
とはいえ練習や勉強会に参加しないとスタイリストデビューに必要な知識やスキルが身につかないとなれば、
残業代がつかなくても参加せざるを得ない…ということで、実質的な業務量に対して給与の水準が低いということがあります。

美容師の平均月給は約25万円(厚生労働省調査・令和4年度)ですが、これは新人からベテランまで全ての美容師を含めたデータです。
一番人数が多いのは月給18万円~19万円前後の層となっており、2022年における給与所得者の「平均給与458万円」を大きく下回る金額。(国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)
美容師の給与は日本の平均給与水準より低いことがわかります。

③業務内容や人間関係へのストレス
美容師の仕事はかなり体力が必要です。
お客様1人あたり1時間~3時間の施術時間となりますが、その間ほぼ立ちっぱなし。
またシャンプーや薬剤に触れることも多く、私がキャリアカウンセリングを担当させていただいた元美容師の方も、ひどい手荒れに悩んで退職を決意した方が少なからずいらっしゃいました。
人間関係でも、拘束時間が長い分お店のメンバーと気が合わなければそれがかなりのストレスになることは容易に想像できます。
こういった業務上の理由も離職を考える理由の一つになっているでしょう。

美容師免許&経験を活かせる!おすすめの転職先3選

美容師を辞めたい…と思ったとしても、せっかく国家資格を取ったのだからその資格や経験を活かしたいですよね!
そこでおすすめの転職先3選をご紹介します。

アイリスト・アイブロウリスト

アイリスト、アイブロウリストともに美容師免許保持者のみが施術できる専門職なので、美容師からの転職にぴったりなんです。
同じ美容業界内であるものの、残業が少なくライフスタイルとの両立がしやすいこともあり、美容師から転身を希望する方が増えています。
また未経験で応募できる求人も多いため、美容師免許を活かしてキャリアチェンジをしたい方におススメです。

美容部員・BA

美容部員・BAはお客様の肌やメイクに関するお悩みをカウンセリングして、それを解決するための化粧品を提案する仕事です。
美容師と同じく、美を提供するという点で美容部員は美容師との親和性が高い職種だといえます。
美容に関する専門知識が既にあることに加えて、接客経験、カウンセリングスキルと、美容部員の仕事に活かせるポイントがたくさんあるので、
美容師経験があると、選考に有利になる場合もあります。

化粧品会社・美容系の営業職

美容師時代に培ったコミュニケーションスキル、提案力、顧客応対スキルなどが活きる職種です。
化粧品メーカーに入社し、百貨店、小売店などに営業するBtoB営業が基本。美容部員の販促活動の管理やサポートを行うこともあります。

年収アップのコツ

せっかく転職するのであれば年収アップは狙いたいところ。
そこでおすすめの方法3選をご紹介します!

美容部員へ転職

化粧品業界・美容業界であれば、国家資格である美容師免許保持者は重宝されます!
美容師の平均年収約330万円に対し、美容部員は約358万円。未経験でも給与高め・正社員採用と好条件の求人が多いのが魅力です
賞与やインセンティブ制度によって売上や成果を収入面に還元する企業も多数!店頭デビューまでが早く、スピーディーなキャリアアップも目指せるためおすすめです。

独立してサロン開業・フリーランスになる

最近増えているのが業務委託で働くフリーランスの美容師。
一つのサロンに雇われるのではなく、いくつかのサロンからスタイリスト業務を委託されるという形で働きます。
もう一つは、これまでのサロン経験を活かして自分のサロンを開業するというパターン。
いずれも固定収入を得づらくなるリスクがある、独立時点で十分なスキルが必要という条件はありますが、
ビジネスがうまくいけば、それだけ給料が増えることもメリットといえます。

歩合の高いサロンへ転職

実は美容師の年収は、勤務する美容室(サロン)の料金設定も大きく影響します。
歩合制の場合は、売上の何%が歩合給としてもらえる設定になっているかが重要です。
歩合は売上から数%が還元されるため、サロンの施術料金が高く設定されているほど単価が上がり、自分に入る給与も上がることになります。
つまり、歩合給の割合が高く、料金設定が高い美容室ほど、収入アップできる可能性があります!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
厳しい美容師の現状についてお伝えしましたが、国家資格や美容の知識を活かしてステップアップするチャンスはたくさんありましたね!

アットコスメキャリアには、美容師からの転職を考えている方に今後のキャリアについて相談いただける『転職相談』という無料のサービスがあります!
自分の適性を見ておすすめの転職先を紹介してほしい、自分の経験で転職はできるのか?など、
気になることをお気軽に相談してみてくださいね!

アットコスメキャリア編集部 小泉

10年以上美容業界一筋。1児の母。
美容部員からキャリアコーディネーター・人事を経てフリーランスの香水コンサルタントへ転身中。
美容業界で働く人、採用する人の両方の視点からお役に立てる情報を発信します!

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